modoには、画像(主に8bit256階調)を基にポリゴンを変位させるディスプレースメント・マップ機能があります。
準備として上記画像のように立方体を作成し、「白地」の背景に各面それぞれ「黒」・「灰」・「白」の模様をマッピングします。
画像レイヤーの「エフェクト」を「ディスプレースメント」に、「ディスプレースメント距離」を「40mm」に設定します。
レンダリングすると、このような画像が得られます。
各面が移動し形状が破綻しておりますが、明度が高い白(値は255)が法線方向に40mm変位していることが分かると思います。明度が低い黒(値は0)は変位しておりませんね。
そこで「黒地」を背景にした画像に差し替えます。
レンダリングすると、破綻なく変位させることができました。法線方向の変位は、黒の部分が「0mm」、灰の部分が「+20mm」、白の部分が変位「+40mm」になります。
さて、建築の目地入れのように凹型に変位させるにはどうすればよいのでしょう?
答えは、画像は「黒地」を用いたまま「ディスプレースメント距離」を「-40mm」に設定します。
正しくレンダリングすることができました。法線方向の変位は、黒が「0mm」、白が「-40mm」となります。